平成30年度産業廃棄物処理業者向けセミナー 開催報告
平成30年12月6日(木)CIVI研修センター日本橋にて、第4回産業廃棄物処理業者向けセミナーを開催しました。多くの皆様にご参加いただきありがとうございました。
本セミナーは、産業廃棄物処理業に携わる方々を対象としたセミナーです。
環境省環境再生・資源循環局廃棄物規制課 課長補佐 小岩 真之氏による基調講演のほか、廃棄物処理・3R研究の第一人者である岡山大学名誉教授 田中 勝先生をコーディネーターにお招きし、優れた取組をされている事業者の方に事例発表を行っていただきました。
開催概要
■タイトル:第4回産業廃棄物処理業者向けセミナー
「産業廃棄物業界の持続可能な発展に向けて」~第四次循環型社会推進基本計画を踏まえて~
■日 時 :平成30年12月6日(木)13時30分~17時00分
■場 所 :CIVI研修センター日本橋 N5ホール
■主 催 :東京都環境局、公益財団法人東京都環境公社
■参加者数:97名
セミナーの様子
第1部
基調講演 「第四次循環型社会形成推進基本計画の策定について」
講師:環境省環境再生・資源循環局廃棄物規制課 課長補佐 小岩 真之 氏
2001年環境省入省。環境影響評価課、化学物質審査室、 中部地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課、 災害廃棄物対策室、循環型社会推進室等を経て、 2018年7月より現職。 |
第2部
事例発表・質疑応答
コーディネーター
株式会社廃棄物工学研究所 研究所長
岡山大学名誉教授 田中 勝 氏
1941年生まれ 京都大学工学部卒業、米国ノースウェスタン大学大学院修了。 1976年から国立公衆衛生院、廃棄物工学部長、 2000年岡山大学教授、 2008年公立鳥取環境大学 サステイナビリティ研究所所長等を歴任。 2007年に株式会社廃棄物工学研究所を設立。 40年間にわたり廃棄物工学の第一線で活躍し、 廃棄物行政に多大の貢献。 日本テレビ系、土曜日の「ウェークアップ」、 「世界一受けたい授業」等に出演。 |
事例発表1:「JFEグループとJR東日本グループの協業による食品リサイクル事業」
株式会社Jバイオフードリサイクル 代表取締役社長 䕃山 佳秀 氏
1983年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学修士課程修了。 同年、日本鋼管株式会社(現JFEエンジニアリング株式会社)入社。 上下水道部門の海外プロジェクト等を経て、2013年以降、長岡市、 豊橋市でのバイオガス発電設備SPC(特別目的会社)代表取締役社長を務める。 2017年4月、株式会社日本リサイクルマネジメント代表取締役社長を経て、 2018年4月、株式会社Jバイオフードリサイクル代表取締役社長に就任。 |
事例発表2:「ネットワーク化・IT化による排出事業者目線での資源循環スキーム」
エコスタッフ・ジャパン株式会社 代表取締役 田部 和生 氏
1998年青山学院大学国際政治経済学部卒業。 同年ソフトバンク株式会社入社、新規事業開発を担当。 2003年株式会社リサイクルワン(現レノバ株式会社)に入社し、 廃棄物処理・リサイクル関連のコンサルティングに従事。 2006年エコスタッフ・ジャパン株式会社の設立に参画、2007年代表取締役に就任。 廃棄物処理・リサイクル「安心・安全」の全国ネットワークをビジョンに、 優良処理企業ネットワークの構築、教育研修事業等に取り組んでいる。 |
事例発表3:「排出事業者における廃棄物適正処理の取組み」
三菱電機株式会社 環境推進本部 専任 竹内 秀年 氏
1991年東海大学大学院工学研究科(経営工学)修了。同年三菱電機に入社。 以来、環境部門にて全社の廃棄物・リサイクルを担当。 また関係会社にて廃棄物管理システムの開発及び営業を担当し、 客先の廃棄物コンプライアンスを支援。土壌対策、PV導入、PCB処理、 ISO14001全社一括認証等々、環境経営全般を経験。 電機業界、産業界、行政の廃棄物関連の委員等、 また元・EA21中央事務局参与、東海大学教養学部非常勤講師等を歴任 |
基調講演、事例発表の様子
基調講演の様子 | 事例発表の様子① |
事例発表の様子② | 事例発表の様子③ |
アンケート集計結果
セミナーでは、毎回参加者の皆様にアンケートにご協力いただいています。
セミナー全体として「大変参考になった」「参考になった」が合わせて96%で、参加者の方々には大変好評をいただきました。
参加者の声
セミナーに参加した感想や産業廃棄物処理業界の現状及び将来における課題について、参加者の方々からいただいた主なご意見をご紹介します。
(セミナー全般について)
・マンネリ化した日々の業務になってしまっているので、本日のセミナーで色々改善する所を気づかせていただきました。
・各講義、先進的なノウハウを拝聴できました。得られたものは、小スケールな事でも自社の進展に活用していきたい。
(産業廃棄物処理業界全般の課題について)
・アナログ・人手不足の現状では、排出事業者の要望に応えることが難しくなっていくと感じました。業務の効率化が最大の課題と思います。
・排出事業者側の廃棄物に対する姿勢や認識を官民ともに変えていくことが課題だと感じている。
(人材確保及び育成について)
・ドライバー不足は深刻であるが、それは輸送業界全体の問題でもある。俗に言う3Kなどの改善、収益等の改善が必要である。