3月21日に開催した福島県×東京スイソミルコラボ企画オンラインイベント
「水素は未来のエネルギー?福島県産CO2フリー水素を学ぼう」@ZOOMの

イベントレポートを公開しました。

 

地球上のあらゆる場所で気候変動の影響が深刻な問題になっている今、

SDGs(持続可能な開発目標)でも「7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」

ゴールの一つとして挙げられています。

 水素は、エネルギーとして使用するときに二酸化炭素を出さないことから、環境にやさしい特性が注目されているエネルギー。

様々な方法で作ることが出来ますが、その中でも、再生可能エネルギーを使って生み出された水素は

「CO2フリー水素(グリーン水素)」と呼ばれ、

水素を作る段階でも環境への負荷を減らすことができます。

 

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、大会史上初めて、水素がエネルギーとして使われました。

大会での事例も紹介しながら、水素エネルギーの活用がどこまで進んでいるのか、

専門家の方にわかりやすくお話しいただきました。

 

CO2フリー水素に関する取り組みを通して、福島県の復興や水素エネルギーの広がりへの希望や、

取り組みを進めてきた皆様の努力の軌跡を感じることのできたイベントとなりました。

 

講演の内容と当日のイベントの様子をでご紹介します。

 

イベント報告書PDFはこちら>>

開催日時

2022年3月21日(月・祝)  14:00~16:00

※30分延長し、実際の終了は16:30

 

当日参加者数

59名

 

プログラム

14:00~14:10   水素エネルギーの特徴(動画紹介)【東京都環境公社担当職員】

 

14:10~14:40   産総研FREAがCO2フリー水素を作ってみた!!使ってみた!!

            ー産総研 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)での水素研究の紹介ー

            【産業技術総合研究所 古谷 博秀先生 30分】

 

14:50~15:50   世界初⁉水素を使ったオリンピック聖火リレートーチの秘密

            【トヨタ自動車株式会社 山岸典生様】

           TOKYO2020オリンピック聖火リレーinふくしま

            【福島県文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック聖火リレー推進室 久保川 芳宣様】

 

15:45~16:00   カーボンニュートラルな社会を目指していくために

            【産総研:古谷先生、福島県商工労働部次世代産業課 橋本 真様】

 

16:00~16:20   ゲストの皆様への質問コーナー

 

16:20~16:30   グラフィックレコーディング紹介、まとめの言葉

 

ご登壇者(ゲスト)

<CO2フリー水素について>

国立研究開発法人産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター長

 古谷 博秀 様

 

<水素聖火リレートーチについて>

水素トーチコンソーシアム代表幹事

トヨタ自動車株式会社 商用ZEV基盤開発部主幹

 山岸 典生 様

 

<TOKYO2020オリンピック聖火リレーinふくしま>

福島県文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 主任主査 

 久保川 芳宣 様

 

〈カーボンニュートラルな社会を目指していくために 福島県の取組について〉

福島県商工労働部次世代産業課 副課長兼主任主査

 橋本 真 様

 

 

開催内容

【講演内容:グラフィックレコーディング】

 

1枚目:

産総研 古谷先生「産総研FREAがCO2フリー水素を作ってみた!!使ってみた!!ー産総研 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)での水素研究の紹介ー」

産総研で取り組まれている再生可能エネルギーからCO2フリー水素を製造する研究についてお話しいただきました。再生可能エネルギーの種類、日本の再生可能エネルギーの導入状況から、CO2フリー水素の社会実装に向けて進められている水素製造についての研究、作ったCO2フリー水素を効率よく運ぶための水素キャリア、世界初のアンモニア発電の研究など、水素を活用するための様々な手段について、広くご紹介いただきました。

 

 

2枚目:

トヨタ自動車株式会社 山岸様「世界初⁉水素を使ったオリンピック聖火リレートーチの秘密」

東京2020オリンピック聖火リレーで使われた水素トーチの開発について、開発までの道のりをご紹介いただきました。炎の色、高さ、燃焼の継続時間など、理想の炎を作り出すため、どのような工夫を施して高いハードルをクリアしたのか、水素トーチ実物も交えながら生で解説していただきました。

 

福島県スポーツ文化局オリンピック・パラリンピック推進室 久保川様「TOKYO2020オリンピック聖火リレーinふくしま」

東京2020大会オリンピック聖火リレーは福島県からスタートしました。水素トーチが使われた福島県での聖火リレーのコースには、東日本大震災からの復興の歩みが表現されています。実際のリレーのルートをたどりながら、町の様子やリレーに込められた思いをお話しいただきました。

 

 

 

3枚目:

産総研 古谷先生、福島県商工労働部次世代産業推進課 橋本様「カーボンニュートラルな社会を目指していくために 福島県の取組について」

カーボンニュートラルな社会の実現に向け、古谷先生からのメッセージと、福島県で進めている取り組みについてお話しいただきました。

質疑応答

CO2フリー水素製造に用いる電極の技術開発についての質問や、燃料電池自動車と電気自動車の環境負荷の違いなどについて古谷先生、山岸様よりお答えいただき、私たちがこれからのエネルギーの使い方を考えていく上でのヒントをいただきました。

 

 

 

昨年度に引き続き、2度目の福島県様、産業技術総合研究所様との連携オンラインイベントとなりましたが、ご登壇くださった古谷先生、山岸様、橋本様、久保川様をはじめとする関係者の皆様方、そしてご参加くださった皆様方に、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 

参加者の皆様からの感想(一部抜粋)

イベント後、参加者の皆様から頂いた感想の一部をご紹介します。

たくさんのコメントを寄せていただき誠にありがとうございました。

 

  • 「大人にとって簡単過ぎず、子供にとっても難しすぎず、親子で楽しめる内容でした。水素トーチの開発に関する動画や説明は特に面白かったです。また、福島県の聖火リレーの解説から、震災から11年経っても自宅に戻れない方々の現状を改めて思うに至り、原発事故を風化させてはならないなと思いました。」
  • 「講師の皆さん、とても丁寧にご説明いただき、ありがとうございました。子供だけでなく、大人もよく理解できたと思います。」
  • 「子供には難しかったので、私がメインで見ました。エネルギーの種類やどれぐらいの割合でそれぞれが利用されているか等面白かったです。オリンピックのトーチ開発の話は、たくさんの工夫が盛り込まれている事を知ってとても感動しました!」
  • 「子供たちの率直な疑問を聞けたのはよかった。なので、もっと質疑応答の時間があってもよいのではと感じました。」
  • 「子供たち世代に美しい地球環境を残すために、水素エネルギーや脱炭素のための知識をもっと増やし、個人個人が今出来る事を着実に実践して行きたいと思いました。そのために何をしたらよいのか具体的に知りたいとも思いました。」
  • 「機会があれば福島の水素/再エネ関連施設を見学したいと思いました。」

 

YouTube限定公開配信

今回のイベントのアーカイブ動画をお申込者限定で5月8日まで配信しています。

イベントにお申込みいただけなかった方でご視聴を希望される場合は、下記フォームより視聴申し込みをお願いいたします。

 

 

お問い合わせ

 公益財団法人東京都環境公社 総務部 経営企画課

 電話 03-3644-2166

 

 東京スイソミルについてはコチラ