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研究成果

平成20年度第1回外部研究評価委員会 継続研究の中間評価結果

研究テーマ
光化学オキシダント対策の効率的な推進に関する研究
研究期間 19年度~21年度
研究目的  光化学オキシダント生成に対するNOxやVOC等の影響を総合的に検討することにより、寄与の大きいVOC成分を特定し、排出抑制した場合の効果を予測することによって、光化学スモッグ対策の効率的な推進に資する。
研究内容 (1)ラジカル・VOC等の実測調査(首都大学東京との共同研究)
江東区において、夏期及び冬期それぞれ1ヶ月程度実測
・首都大
 レーザー誘起蛍光システムによる大気中のラジカル濃度計測及びラジカル寿命の解析により大気のオゾン生成ポテンシャルを求め。
・環科研
 GC-MS等により大気中VOC成分濃度の時間変化を測定する。
 連続測定機によりホルムアルデヒド及び関連汚染物質(一酸化炭素、窒素酸化物、二酸化硫黄、オゾン)を測定する。
(2)共同解析(VOC成分のオゾン生成ポテンシャル評価及びオキシダント改善効果の検討)
 (1)及び(2)のデータから、VOC成分のオゾン生成ポテンシャルを計算し、成分ごとの寄与を求める。
中間評価 A2名、B3名
評価コメント及び対応 ・研究は適切に行なわれていると考える。
・光化学オキシンダントは依然として濃度レベルが高く、ニーズの高い研究課題である。キーとなる物質の1つであるホルムアルデヒドの連続測定データは、特に貴重な成果といえる。
・国と都の役割分担を考え、削減目標の設定や対策提言を目標においた研究で、推進する意義が高いと考えられる。
・環境基準が全測定局で未達成である光化学オキシダント対策に向けて、その改善効果を明らかにしようとする研究姿勢は評価できる。
・測定により興味深い結果が出ているが、光化学オキシダントと関連するVOCの特定には、より多くの測定が必用である。
・この研究期間中に全VOCの内のどこまでを明らかにしようとするのかの目標は立てた方が良いと思う。
・オゾン生成ポテンシャルについて、従来の評価方法がどれだけ正しいのかという観点でも議論をしていただけることを期待したい。従来のVOC対策の研究成果との継続性(特に経年変化の把握)も重視していただきたい。
・都市部の沿道をのぞくと微小粒子中にもPAH画分にも生物起源の炭素成分の寄与がかなり大きく現れてくることが最近明らかになってきている。VOCでも植物起源物質はいろいろ想定されており、これら自然起源の物質と人為的な汚染発生との関わりを詳細に解析し、大気環境改善につながる提言にぜひ結実させていただきたい。
・大気のオゾン生成ポテンシャルへの寄与が大きいと考えられるVOC成分を、何を基準として明らかにしようとするのかが不明である。今回、ホルムアルデヒトに注目しているが、それでもポテンシャル評価には繋がっておらず、さらに別の物質を探していくのか、といった疑問が残る。オゾン生成ポテンシャルそのもの評価を含め、今後の見通しを明らかにする必要があろう。
⇒研究期間において、「全VOC」を個別測定でどこまで把握したらよいか、検討していきたい。
⇒オゾン生成ポテンシャルの議論は難しい面がありますが、継続性はできる限り配慮したい。
⇒植物起源物質についても検討できる体制をつくるよう努力したい。
⇒VOC成分の寄与は濃度とOHラジカルとの反応速度から相対的に評価する予定である。上記のようにどこまで個別成分を追求するべきか検討したい。

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