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研究成果

平成21年度第1回外部研究評価委員会 継続研究の中間評価結果

研究テーマ
ヒートアイランドに関する研究
研究期間 19年度~21年度
研究目的  クールタウンモデル推進事業により実施される対策の実施効果、ならびに、街区周辺への波及効果、さらには、都区部全体(都市レベル)に対する効果を海風による効果も含めて明らかにし、東京都のヒートアイランド対策の推進に寄与する。
研究内容 (1)対策実施地区における効果の把握
・推進エリア内の対策実施地区と未実施地区に温度ロガーを多数配置し、詳細な気温分布を調査
(2)対策実施に伴う区部全域及びその周辺地域への波及効果の把握
・区内及びその周辺地域の約70地点と、東京湾内の海上数地点に温度ロガーを設置して、区部全域の気温及び水温分布を調査
(3)都市レベル(区部全域)での対策実施効果の予備的解析
・対策の実施に先立ち(並行し)、シミュレーションにより、対策実施にともなう都市レベルでの広域的効果を解析
中間評価 A1名、B4名
評価コメント及び対応 ・現在は効果の計測のみであるが、研究項目に対策の費用効果分析を加えることを提案する。
・大都市内部における気温上昇の原因として、ヒートアイランド現象が注目されるようになってきており、タイムリーな研究テーマといえる。過去2年間にデータが着実に蓄積されてきており、そのデータを用いた種々の解析も進められてきている。
・実測データを積み重ねて難しい問題にチャレンジしているところは評価される。
・統計的処理ではあるが、東京都におけるヒートアイランドの実態の一形態を明らかにしたことは評価できる。
・現状の把握については、興味深い結果が出ている。
・ヒートアイランドの問題は解決策が限られているので、今後対策が実施されたときの評価が行えることが期待される。
・データの蓄積は達成されているが、どう今後対策検討に結びつけていくのかがまだ明確になっていないように思われる。最終年度であることから、どこまでを明確にしようとするのか、早期に詳細な計画を立てて対応されることを期待したい。また他の研究事例にも参考になるものが少なくないと思われることから、十分な文献調査もお願いしたい。
・データは沢山得られているが、全体像と研究の方向性が見えにくい印象を持つ。どこかシャープな切り口がほしいと思う。
・ヒートアイランドの原因究明において、都市形状として中層化率を取り上げているが、何故中層化率なのかを明らかにする必要がある。
・研究の全体計画の中での位置付けを明確にされたい。
・現在までの研究成果に基づいて、どんな対策が考えられるのかについて言及されたい。
⇒現在の研究所の体制では対応が難しいですが、大変有用な提案なので次年度以降の検討課題にしたいと考えています。
⇒都内での気象観測による詳細なヒートアイランド実態の把握は、当研究所が独自に行っているもので、他に類をみない重要な研究と位置付けています。観測の結果初めて明らかとなった事実が得られていますが、実際の行政施策への反映については、さらに関係部局等とも協議を重ね、検討を行っていきたいと考えています。
⇒ご指摘の貴重な意見を十分検討し、今後の研究に反映したいと考えています。
⇒ヒートアイランドは都市形状との関連が深く、中でも中層化率との高い関係性が認められ、解析を行いました。また、緑被率との高い相関が得られているので、都市の緑化ならびに緑地の保全が重要であると考えられます。さらに、都心付近は昼夜ともに高温となりやすいことが示されたことから、当該地域への重点的対策が重要であることなどが明らかとなっています。

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