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研究成果

平成23年度第2回外部研究評価委員会 継続研究の事前評価結果

研究テーマ
生物生息環境・自然浄化機能に関する調査研究
研究期間 22年度~24年度
研究目的  東京湾では慢性的に赤潮が発生し、底層では貧酸素水塊と無生物域が広がるなど、深刻な状態にある。東京都内湾の沿岸部を対象に生物生息環境、自然浄化機能向上に関する調査研究を進め、東京湾の水環境改善策に資する。
研究内容
(1)海浜公園付近に広がる干潟等を調査対象として、水質・底質・水生生物の調査を行う。
(2) 貝類による有害物質モニタリング
 貝類の重金属等の含有量を測定する。
(3) 既存のプランクトンデータを総合的に解析する。
(4) 3年間の調査をふまえて、生物と環境の関係を解析し総まとめを行う。
事前評価 A2名、B3名
評価コメント及び対応
  • 生物生息状況のモニタリング及び生態に蓄積される有害物質のモニタリングは、長年に渡り継続することで、有益で貴重なデータとなり、政策の立案、評価に重要なデータとなる。「3年の中で何を行うか」という視点に加えて、今後20年間、50年をかけて、何をモニターすべきか? という長期視点から、プロジェクトの構築と提案をいただきたい。その上で、地に足の付いた長期的視点に立つ調査研究を推進すべき。
  • 長期的視点に立つモニタリングの重要性については、過去の調査データや今回3年間のデータを比較検討する中で明確していきます。今後の生物モニタリング体制の構築や調査手法に関する提言を行っていきます。
  • 日本の内湾の水質や生物環境は、かつてよりも改善されたといわれているが、東京湾の赤潮や貧酸素塊の問題は依然として深刻であり、現在も劣悪な水環境となっている。本課題はその対策に取り組むためのものであり、有用性が高い。
  • 生物環境の実態把握にとどまらず、貝類やプランクトンを用いたバイオモニタリングを進めていることは、高く評価できる。
  • 自然浄化機能に着目した課題となっていることは、新たな取り組みとして有益といえる。
  • 1990年代のサンプルが保存されていることは大変貴重であり、これを今後いかに活用していくかによって、さらに研究として発展することが期待される。
  • 東京都が行う研究であるから難しい面もあるが、湾の南部はどうなっているのかという面が若干気になる。湾全体の環境が評価されるようになると、より有益な知見となるように思われる。
  • 東京湾については、水質が中心ですが、統計数理研究所との共同研究において、他の調査機関と情報交換を行いながら湾全域を対象に解析を行っています。生物調査は、主に千葉県、横浜市、川崎市等の研究所、各水産試験場、博物館及び国の関係機関等が行っているので、それらの機関との連携を深めていきます。
  • 古いサンプルを活用して経年的な変化をみる場合には、他の調査研究例も十分に参考にして、信頼性を高めることが必要と考えられる。
  • 古いサンプルを活用した経年変化の把握については、他の調査事例を参考にして取組みます。
  • 丁寧な調査の継続により、東京湾周辺の水辺環境の改善に貢献する体制の構築は重要で、ぜひきちんとまた継続して取り組んでほしい。
  • 外来生物を侵入種としてとらえ、その生態系影響を考えるのか、悪化した環境改善のツールとしての活用を考えていくのか、視点を整理した上での調査推進が望まれる。
  • 外来生物に対する取扱い方については、さまざまな考え方があり、それらを考慮しながら侵入種の問題点を整理していきます。
  • データ蓄積は重要であり、今後とも継続してほしい。
  • 赤潮の原因は多数あるが、東京湾の場合、特に何が問題なのか。
  • 東京都の地先海域は閉鎖的な地形であるうえ、雨天時越流水や底質からの溶出等による負荷もあり、赤潮発生が抑制されるレベルまで栄養塩類が下がっていないと考えられます。
  • 長期に渡ってモニタリングしていく必要のある研究であり、東京湾への栄養塩の流入量などと常に関連付けて検討を進めていただきたい。

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