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研究成果

平成24年度第1回外部研究評価委員会 継続研究の中間評価結果

研究テーマ
生物生息環境・自然浄化機能に関する調査研究
研究期間 22年度~24年度
研究目的 東京湾では慢性的に赤潮が発生し、底層では貧酸素水塊と無生物域が広がるなど、深刻な状態にある。東京都内湾の沿岸部を対象に生物生息環境、自然浄化機能向上に関する調査研究を進め、東京湾の水環境改善策に資する。
研究内容
  • (1)沿岸部の水質・底質・水生生物に関する調査研究
    多摩川河口等の生物生息環境の実態を把握するとともに、既存資料を収集し、生物と環境の関係を解析する。
  • (2)貝類による有害物質モニタリング
    定着性が高い貝類(ムラサキイガイ等)の生息状況を調査し、貝類に含まれる重金属を指標として汚染状況を把握する。
中間評価 A2名、B3名
評価コメント及び対応
  • 本研究は、「短期の調査から対策提言が可能となる」種類の研究ではなく、長年に渡る継続的な調査を積み上げることで、有用な知見が得られる種類のものである。地道で粘り強く、しかし慎重に計測したデータを収集、構築していく必要が有る。研究者の個人の熱意と根気を必要とする研究である。しかし、研究者が交代した場合には、それらのノウハウ、研究の着眼点が正しく相続することができないと、調査の途絶え、計測項目の紛失、測定精度が保てなくなること等々が危惧される。長期に渡る調査研究のプロジェクトに関して上記危惧を生じさせないようにするためのシステムを検討する専門部署を当研究所に創設する必要があると思われる。
  • 水生生物に関する長期モニタリングについては、環境局自然環境部水環境課との連携協力を強め、継続できるよう努めていきます。
  • 東京湾沿岸の自然環境は、都民の憩う場としての意味と、生物資源管理としての意味と、生物環境の研究としての意味の3つを包含する課題であり、学術的にも社会的にも重要性が高い。
    貝類を用いた重金属モニタリングは、長期的な変動傾向を把握できており、非常に有用な情報を提供している。
  • 1995年との比較を行っていることは、画期的な成果と言えると思うが、この種の経年的な変化を観察できるような既存のデータ(研究成果)は他には全くないと判断してよいか。多少水域や生物種が異なっても、もしそういう経年的な傾向を見た例があれば、それとの比較も意味があると思われる。
  • 東京都関係機関による貝類(ムラサキイガイ)の含有重金属の調査は、他にはないと認識しております。生物を使った長期モニタリング調査を体系的に位置づけ、貝類中の重金属等の経年的な傾向を把握していきます。
  • 東京湾の水辺を保全、改善していく努力を東京都が先にたってリードしていく研究として、息長く続けてほしい。
  • 説明を読む限りでは、全体計画が広がりすぎていてわかりにくい印象をうける。排水処理、青潮、その他の人間活動の影響をベースとしつつ、最終的に水辺の保全のための方策にうまく結びつけられるような組織だった研究の展開を期待する。
  • 平成24年度までは、沿岸域の生物生息の現状把握や赤潮プランクトンデータの整理・解析を中心に行っています。発生源対策、赤潮や青潮(貧酸素水塊)への対策については、平成25年度以降の調査研究で取組む予定です。
  • 順調に研究成果が得られている。長期にわたるモニタリング、データ蓄積が望ましい。
  • 継続新規という形で、本調査研究を長期に続けていけるよう環境局と協議します。
  • 重金属類の減少については重要なデータであると思うが、この結果を裏付けるデータもあると思うので調査研究を継続していただきたい。
  • ヤマトシジミの自然浄化機能の結果などは、都民や多くの人々に算定結果が伝わるように努力していただきたい。
  • 研究結果を水環境学会誌、学術誌などにも投稿されることを期待する。
  • 研究結果は、研究所ニュースや公開研究発表会、HPなどで分かりやすい形で都民に伝えていきます。また、専門的内容については、広く社会に認知されるよう、関連学会誌や専門誌へ発表したいと思います。

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