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研究成果

平成25年度第1回外部研究評価委員会 終了研究の事後評価

研究テーマ
光化学オキシダント対策の効率的な推進に関する研究
研究期間 22年度~24年度
研究目的
(1)自動車や固定発生源からの排出ガスの光化学反応性を把握する。
(2)光化学反応に寄与するVOC成分、発生源寄与を検討する。
(3)環境中NO2/NOx濃度比の変化要因を検討する。
研究内容
  • (1)オゾン生成ポテンシャルによるVOC成分毎の寄与の評価
  • (2)環境中VOC変質調査
  • (3)NO/NO2濃度比の変化の原因の検討
  • (4)ガソリン蒸発ガス実態調査
  • (5)シミュレーションモデルによるOx対策効果の予測
  • (6)震災後のNOxとVOCのバランス変化がOx濃度へ及ぼした影響の解析
事後評価 A4名、B1名
評価コメント及び対応
(同様の評価及び対応は、まとめて記載)
  • 近年、窒素酸化物の排出量の低減に伴い、夕刻から夜間にかけてオゾンのレベルが高い状態が継続する傾向が見られている。これは、NO排出削減が夜間NOの濃度を下げ、NO+O3 -> NO2+O2 の反応が進まず、オゾンの濃度が下がらないものと推察される。
     また、日中のNO2の生成も、従来の光化学反応ではなく、VOCの低温酸化反応に起因するオゾン生成のメカニズムを取り入れないと説明がつかなくなっている。
     このような背景から光化学オキシダントの機構解明が強く求められている。
     研究所は、その背景を十分に理解し、先進的な取り組み(観測データの集取、解析)を行なっており、今後も引き続き今の研究を継続されて、光化学オキシダントの発生メカニズムの解析、検証に力を注ぎ、有効な対策に資する科学的根拠提示に尽力いただきたい。またそのように期待している。
  • 研究成果が光化学オキシダントの有効な対策に資するよう研究を進めていきます。
  • 従来から多くの成果を上げてきた研究課題であり、今回の総括でも多くの成果が上げられている。
     特にNO/NO2が従来と比べて大きく変化してきていることを明らかにし、それがO3濃度に影響を与えていることは、非常に重要な新たな知見といえる。
  • VOC対策の効果についても、従来からの成分分析の結果を踏まえ、反応性の変化とO3濃度の変化の関連性を見出しており、具体的なVOC対策の提言に結び付けている点が高く評価される。
  • 得られた知見にもう一段の定量性が加われば、オキシダント対策に画期的な知見が与えられると期待できる。
  • NOが減少した原因についても、もう一段詳しく事実解明できることが期待される。
  • ご指摘の通り、定量性を高めた解析を進めます。NOが減少した原因については、一次排出の低減及びオゾンとの反応による消失が考えられますが、より定量的に検討したいと思います。
  • 長年にわたる取り組みと従来の指標物質の長期低減傾向にもかかわらず、最近10年間の増加並びに大きな変動要因が認められた光化学オキシダントに対して、モニタリングをベースとした多面的な取り組みを進め、VOCの削減が低減に必要な状況にあることを示した点は高く評価される。
  • 学術的な成果発信をぜひ進めていただきたい。
  • 学会発表、学術雑誌への投稿を積極的に行います。
  • NO2/NOx増加や、VOC発生源が場所により多様であることなど、興味深い知見が得られた。今後とも、データの蓄積が必要であり、次期のテーマに期待したい。
  • 多くのデータが系統的にとられていると思われるので、NOxの変動などと相関するファクターをさらに定量的・実証的に把握していくとよいと思う。
  • オキシダントが0.12 ppm以上になった時間数などで、地上へのUV照射量の影響がどの程度入っているのか否か。例えば、八王子など昼夜の差が大きいデータの場合には、UV照射量の差が大きいと言えるのか。
  • オキシダント生成に影響が大きい気象要素は、照射量・気温・風速等が関与します。UV照射量についても影響が大きいと考えられますが、測定データがありません。

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