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研究成果

平成27年度第2回外部研究評価委員会 新規研究の事前評価結果

研究テーマ
高濃度光化学オキシダントの低減対策に関する研究
研究期間 2016(平成28)年度~2018(平成30)年度
研究目的
  • (1) 光化学オキシダント生成に影響を与えるVOC排出源の絞り込み
  • (2) 植物起源VOCの都内排出量推計に関する調査
研究内容
  • (1) 法・条例等の届出とこれまでの環境測定データから排出量の大きい地域を特定し、その地域での高密度の環境測定から発生源の絞り込みを行う。近隣自治体研究機関との連携を図り、都内だけでなく他の自治体に位置する発生源の絞り込みも行っていく。
  • (2) ① 都内都市部(23区)に現存する植物の総葉重量あるいは総葉面積を推計する。
     ② これまでの予備調査で把握したVOC放出樹種について、個々の植物種が放出する単位葉重量(あるいは単位葉面積)あたりのVOC放出量を計測する。
事前評価 A3名、B2名
評価コメント及び対応
(同様の評価及び対応は、まとめて記載)
  • 都市部における光化学オキシダント(Ox)の高濃度出現時間は、NOxの排出量の削減に伴い、減少傾向も見られる。しかしながら、午後の日没後まで長時間減少しないことが特徴となっている。 この要因として、アルケン類や芳香族炭化水素類が移流の過程でオキシダント生成に影響を与えていることが近年の調査・研究により、分かってきた。すなわち、NOx対策のみでなく、VOC対策が重要であることが示唆されており対策の見直しが求められよう。これらのVOCの発生とその影響範囲は同一都県内に留まらないため、近隣県市との連携を密にし、VOCの排出源を環境濃度等から特定することが肝要である。本プロジェクトはそれを実践するものであり、先見性の高さ及び重要性を評価したい。
  • これまでも有用な知見が得られており、さらなる発展を期待する。
  • 将来的にはVOC対策のみで十分かを明らかにできることを期待する。
  • VOCに的を絞って,PRTRのデータなども取り込んだ総括的な検討計画となっているので,都の政策推進をサポートできる実効性のある成果が得られる可能性がある。
  • オキシダント生成に対して植物由来のVOCの寄与も考えられるが、植物による浄化作用やオキシダントに対する植物自身の耐性の低下(立ち枯れなど?)も考慮していただきたい。(少し植物が悪者に取り扱われる恐れがあるように感じた。植物はヒートアイランド現象の防止や景観の改善などに大きく寄与しているので、基本的には良いものであるとの認識に立って記述している。)
  • オキシダント生成に対して植物由来のVOCの寄与も考えられるが、植物による浄化作用やオキシダントに対する植物自身の耐性の低下(立ち枯れなど?)も考慮していただきたい。(少し植物が悪者に取り扱われる恐れがあるように感じた。植物はヒートアイランド現象の防止や景観の改善などに大きく寄与しているので、基本的には良いものであるとの認識に立って記述している。)
  • 高濃度光化学オキシダントに関しては、大気環境改善の観点からも重点的に研究を推進すべきであり、今後とも継続してその低減対策に取り組んでほしい。
  • VOC排出源の絞り込みを行うには、調査地点数が不十分、かつ不均一である。近隣自治体との連携が重要であることは認めるが、東京都内における観測体制をより強化すべきであろう。
  • 地点数の充実化に関しては、環境省との協議が必要にはなりますが、検討事項とさせていただきます。
  • 光化学オキシダント対策として、VOCの実態把握に焦点が絞られたテーマとなったことは、いよいよ問題が煮詰まってきたことを感じさせる。以前から数値モデルを活用した評価や対策立案が言われてきたが、原因物質の発生源があいまいでは用を成さない。基礎を地道に攻めてきた本課題(の先行課題)が果たしてきた役割は貴重であり、今後にも期待したい。
  • 個別樹木のVOC放出量の調査の精度、それに掛け合わせる葉面積とか樹木数の見積もりの精度や技術、ともに極めて曖昧模糊としたデータと言わざるを得ない類のものであろう(前者はサンプルの代表性や、測定と自然状態の違い、後者も確認しようがない点で)。結局、見積もり結果の妥当性について、実測された環境中濃度レベルとの対応性を見て判断することも必要かと思われるので、季節・時間帯・気象条件に応じた指標成分の実測濃度の状況も整理しておく必要もあろうかと思う。
  • BVOCの放出量推計はこれまでは森林簿等を用いて行われていましたが、「森林」でない部分は考慮されないなど全体として不足があったと考えています。本テーマでは衛星画像を用いて緑地を網羅する計画としており、葉面積の推計については、これまでの研究より精度を向上させた研究と考えています。

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