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研究成果

平成29年度外部研究評価委員会 継続研究の中間評価結果

研究テーマ
東京都におけるヒートアイランド現象等の実態に関する研究
研究期間 平成28年度~平成30年度
研究目的 東京ではヒートアイランド現象と地球温暖化の進行によって、過去100年の間に平均気温が約3℃上昇しており今後その影響が種々の方面に出現することが予想されている。この進行しつつあるヒートアイランド現象等の影響を確実に把握し都の施策に反映させるため、都におけるヒートアイランド現象に関する最新の現状を観測結果等により見直すことを目的とする。
研究内容
  • (1) 密集住宅地基礎調査
  • (2) ヒートアイランド対策に資する省エネ技術の研究(空調用室外機の顕熱抑制に関する調査)
  • (3) ヒートアイランドに関する情報収集
  • (4) 気候変動影響に関する情報収集
H28中間評価 A2名、B2名、C2名
評価コメント及び対応
(同様の評価及び対応は、まとめて記載)
  • 火急の難しい課題にチャレンジしていただいていることは評価するが、環境問題で一番深刻な事態は死亡に至ることである。「ヒートアイランド現象等の実態」から「東京におけるヒートアイランド現象の実態と熱中症の発症および死亡の実態」と題名を替えて、死亡数を減らすという視点、観点にて、都環研らしい都民を環境インパクトから守ることを理念とする研究計画の立案と取り組みを強く期待する。
  • 都内における熱中症の発症や熱中症死亡者数を減らすという観点を忘れずに、今後も基礎データの計測や解析を進め、暑熱対策の検討につなげていきます。
  • 空調用室外機排熱に関する研究は今後も進めてください。
  • 熱中症の患者が発生した状況の把握(住宅などのハードばかりでなく患者個人の飲水量、病歴などのソフトも含め)ができればもっともよいと思う。
  • 今後は都内住宅密集地における空調用室外機の排熱が同地域の暑熱環境に及ぼす影響について数値シミュレーション等を行っていきます。また、エアコン稼働状況の調査やアンケート調査により、熱中症患者が発生した具体的な状況の把握に努めたいと考えています。
  • 以前多くの人々がもっていたイメージとは逆の結果(ビル街よりも木密地域が暑熱化,ビル屋上の空調用室外機の暑熱化への寄与が小さい,etc.)が科学的知見にもとづいて示されており,社会に対してインパクトのあるデータが得られている。
  • 住宅の屋根などの色を白色系に変えたときの予測される効果はどの程度か?また,道路もできるかぎり熱を吸収しない色,あるいはアスファルト面積を減らしてできる限り草地としたときの効果などは見積もれないのか?
  • 今後は、日射・輻射解析機能付き熱流体モデル等を用いて、住宅の屋根や住宅密集地の土地被覆の変化が屋内外の暑熱環境に及ぼす影響について、定量的に評価したいと考えています。
  • 住宅密集地における暑熱環境調査の実施に当たって、小型気象センサを11カ所に設置して、屋内外での連続計測データの分析から暑熱環境の特異性を明らかにしたことは評価できる。
    科研費を取得し、研究成果を海外学術誌に発表するなど、積極的な研究活動を行ったことは評価できる。
  • 住宅地の熱中症対策に関しては、過去に熱中症患者の出た住宅等において、許可が得られれば、一定期間(例えば夏季2ヶ月)寝室内に小型の自動計測機器(温湿度ロガー等)を設置して継続観測データの分析から、熱中症発生との関連が解明できるかもしれない。
  • 住宅密集地を対象とした屋内外の熱環境計測と解析、シミュレーションによる微気候の丁寧な解明に取り組まれ、また積極的に外部連携、成果発表されていることに敬意を表す。
  • 空調用室外機排熱の解析は、仮想の高層ビルを対象とした粗い解析での結果であり、H29年度以降の住宅密集地での解析に期待したい。
  • 計画に従った着実な調査分析が行われ、結果に対応した的確な考察が示された。
  • 研究実施状況は評価できるが、この研究によらずとも既に予想可能なレベルの結果であると言えなくもない。この研究に限らず、ヒートアイランド問題の本質的な課題といえる。
H29事前評価 A1名、B3名
評価コメント及び対応
(同様の評価及び対応は、まとめて記載)
  • 実地調査が加わるので,より実効性のある対策の下地づくりができると思われる。
  • 家屋の屋根ばかりでなく,庭や道路もできるかぎり熱を吸収しない色,あるいはアスファルト面積を減らしてできる限り草地としたときの効果なども見積もれれば,都内の景観の改善と共に有効な対策が打てるのではないか。
  • 今後は、日射・輻射解析機能付き熱流体モデル等を用いて、住宅の屋根や住宅密集地の土地被覆の変化が屋内外の暑熱環境に及ぼす影響について、定量的に評価したいと考えています。
  • 木造住宅密集地における暑熱環境調査を継続して行う点は評価できる。
  • 住宅の空調用室外機の排熱に関する調査を実施するとしているが、ビル屋上空調用室外機からの排熱調査と同じく熱流体シミュレーションを行うだけでなく、実際の住宅(条件の異なる数軒)において、室外機周辺に観測機器を設置して計測したデータとの比較をするなど、実測データによる検証を行って欲しい。
  • 空調用室外機の周辺に計測機器を設置して室外機からの排熱が気温等に及ぼす影響に関する計測データを取得したいと考えています。また、エアコン稼働状況の調査やアンケート調査、寝室内への計測機器設置等により、熱中症発症の要因をよりダイレクトに検証できるデータの収集に努めたいと考えています。
  • 木蜜地域の調査を年々、場所を変えて実施するねらいを聴き落としたが、海風の吹き方が違う(風速、時間差)ので、それが典型的に表れる観測配置ならかなり違った結果も期待できるかと思う。(かといって、内陸部へ「風の道」を作っても湾岸域のようにはならないだろうが。)
  • 空調排熱の調査も、前年の高層ビルの場合とは違った様相が期待できる。
  • 23区北西部(平成28年度)・北東部(平成29年度)・南西部(平成30年度)の木造住宅密集地域で気象計測を実施し、そのデータの解析や数値シミュレーションを行うことにより、海風や河川からの風が住宅密集地の暑熱環境に及ぼす影響についても評価したいと考えています。

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