関係者の最新動向

【廃プラ市場の現状や変化・課題】量や需給、品質(2019.11~12)

2020.01.22

1.処理業者からの声

・ 関東からは埋立でもよいから混合廃棄物に含まれたプラを処分してほしいという要請がある。混合廃棄物において廃プラが極端に目立つということではないが、搬入量は増えている。埋立処分場では見た目では廃プラが多い状況である。

 

・ 中国輸入規制の影響について、規制が始まってから比較的すぐの時期に、輸出できなくなったと考えられる搬入物が当社に入ってきた。 

 

・ 産廃のうち、事業所からの廃プラは2016年以降、廃プラ単体という品目でみれば割合が増えている。ただ、混合廃棄物なども含めれば実際には廃プラの割合はもっと多い。

 

・ 新規の引き合いは関東からが多い。東京都内だけでなく、神奈川県や北関東、千葉県は比較的多い。

 

・ 廃プラの受入について、前年の実績なども踏まえて契約は毎年見直す。多くの中間処理業者からの搬入は増加傾向にあるため、契約見直しの時点で数量を制限したり、お断りすることもある。

 

・ 関西圏の場合、23年位前から各市町村による事業系一廃の廃プラ混入を非常に厳しくしている状況がある。そのためスーパーマーケットなど小売事業者の廃プラが事業系一廃から産廃に移行してきた。産廃の廃プラの受入量が増えてきた。

 

・ 昨年の台風以降、近畿圏の建設系の混合廃棄物の搬入量はかなり増えている。大手ゼネコンにも影響は出ているようであるが、解体業者、工務店の方が逼迫しているようである。

 

・ 関東からの引き合いも増えた。廃プラが関連する契約件数は、増えているという感じはあるが、明確に量と紐づけることは難しい。廃プラ単体の契約は輸入規制前とそれ程変わらない。ただ、目視では混合廃棄物の中で廃プラが増えているといった感覚がある。

 

・ 関東と同様に関西でも焼却施設や埋立施設からの受け入れ制限をされるようになった。

 

・ 中国の禁輸措置により、有価物として海外に出していたものが出せなくなり、国内に逆流してきている。現在では質の高いものでないと買ってくれない。また、輸出事業者が中国へ送ったものの送り返される廃プラの量はかなり多い。日本に送り返されるまでの期間に輸出事業者がいなくなることも多く、その廃棄物を受け入れるように対応している。

 

・ 再生できない品質の廃プラの処理先が見つかりにくい。焼却・埋立費用も上昇している。

 

・ 中国の輸入規制後に、廃プラの量や品質に大きな変化はなかった。顧客もほぼ限定されており、出荷先の生産動向によって製造量・受入量が決まり、近年入出荷量もほぼ安定している。在庫状況も変化はない。

 

・ 災害が多く、木質チップの使用が多くなるため、RPFの国内需要は低下している。

 

・ 製紙向けRPFは受入基準が厳しくなり、出荷量が少し減少した。鉛の基準が追加になり、原料廃プラを厳選せざるを得なくなった。出荷価格は変化していない。

 

・ RPF・セメントではもともと高品質の廃プラを調達していたので、輸入規制の導入以降も中間処理業からの質の悪い廃プラを取る必要はなく、二次処理先のメインにはなりづらい。

 

・ セメント炉向けには、品質の悪いものは受け入れを停止するので、受け入れる廃プラの品質は輸入規制前後で変化はあまりない。

 

・ セメント燃料に適した廃プラは、塩素濃度が1,000ppm以下、大きさがRPF程度の小径のもの程度のものである。硫黄、重金属も受け入れに規制をかける。

 

・ セメントでの石炭代替として廃プラの受入量を増やすように努めているが、廃プラに含まれる塩素がネックとなっている。塩素は、セメントの品質と設備に影響を及ぼす。

→ 明確な塩素の受入基準は特に設けていないが、概ね3,000ppm程度。

→ 製造業から出る性状が安定している低塩素の事業系廃プラの受け入れを増やしたい。樹脂ごとに分けなくても、塩素が入っていなければよい。

→ オフィスビルで発生するような廃プラは直接入って来ることはない。弁当がらのように食品残渣が付いているものは、臭気・衛生面よりお断りしている。

 

・ RPFなど向けに廃プラを選別しているが、廃プラの受入量は減少している。これは品質の良い廃プラの受入量減少に加えて、品質の悪い廃プラの受入制限を行っているため。

 

・ 廃プラの受入量は中国の輸入規制以前と比較して、12割程度増加した。一方で、RPFプラントにて受入れる廃プラで塩素濃度が高いものは受け入れたくない。受入契約を締結する前にはサンプルテストを行い、塩素濃度が高い廃プラは受け入れていない。

 

・ 建廃に関する問い合わせ件数は増加している。当社の提示する処理料金に納得すれば契約するが、RPF化できる品目は少ないように感じている。

→ 廃プラではセメント原燃料化できないものが受け入れ量の5割程度あり、それらは焼却している。

 

・ 廃プラはセメント原燃料としての搬出が多い。受入料金はあまり値上げされていないが、受入量はセメント業者がある程度制限しているだろう。

 

・ 中国の輸入規制以後、問い合わせ件数は増加したが現在は落ちついている。問い合わせ件数は2018年秋頃から2019年明け頃まで特に増加した。問い合わせに対しては、廃プラではなく、焼却処理後の燃え殻の状態で受け入れたい、と回答している。

 

・ 輸入規制前後では廃プラ・廃プラ混合廃棄物の市場が大きく変わった。従来はサーマル・焼却施設でも荷物をくださいという姿勢だったのが、今は受け入れてやってもいいという姿勢になった。

→ 2017年頃から中間処理業者からの二次処理先の受入状況はタイトになってきた。2018年はかなりタイトで、年末に向けて厳しい状況だったが、20194~5月から若干緩和された。①発生が少し減ったこと、②地方の焼却施設での受け入れ(単価は上昇)、③これまでマッチングできなかった運送などが成り立つようになり、より遠くの処分場に何とか持っていけるようになったことが要因ではないか。一方でこの9月後半から発生が増えた。消費増税の前の駆け込みで少し増えたのと、台風による災害廃棄物が大きい。この1ヶ月程度でタイトになってきている。

→ 処理能力100%近いところで稼働しているので、何かあると在庫がすぐに溜まってしまう。タイトな状況は構造的に変わっていない。ギリギリのところで回っているのが肌感覚。

 

・ 当社に搬入される廃プラは中国の輸入規制の前からコストをかけて処理していたものなので、中国の輸入規制により溢れた廃プラが持ち込まれることはあまりない。

 

・ 新規の引き合いは選別状況や品質等を確認した上で受け入れ可否を検討する。

 

・ 中国の輸入規制以後、問い合わせが増えた等は感じていない。受入量も契約件数増加に伴って増加しているが、急激な増加ではない。

 

・ 中国の輸入規制以後も、焼却処理へ受け入れる廃プラの質は変化していないように感じている。受入量は増加しているが、中国規制の影響ではないだろう。

 

・ 中国の輸入規制による影響で、問い合わせが殺到した。時期は2018年半ば頃である。廃プラだけが増えたというよりは、混合廃棄物に含まれる廃プラの割合が増えている。

→ 中間処理業者から出てくる荷質も少しずつ変わってきた。輸入規制後に廃プラの割合が増えてきたため、中間処理業者へ廃プラの割合を過去と同等程度にして欲しいとアナウンスした。