関係者の最新動向

業界団体A ヒアリング概要

2020.10.20

1. 輸入規制等の影響について

 

・ 中国の輸入規制以後、廃プラスチックの輸出量が減っている。長期的なトレンドとしてはサーマルリサイクルが増え、単純焼却が減っている。

・ 昨年発表されたプラスチック資源循環戦略(令和元年531日)ではマテリアルリサイクルとケミカルリサイクルを増やしていくとあるが、マテリアルリサイクルは製品面からの改良が必要ではないか。

 

 

2. 廃プラスチックリサイクルの状況について

 

・ケミカルリサイクルとして、石油精製工程へ廃プラスチックを投入する技術の研究開発が進んでいる。ガス化技術(※)は、大掛かりなプラントや設備が必要であり、小さなプラントはコストが合わない。製鉄所での受け入れは設備改造が必要である。

 ※ガス化技術・・・プラスチックをガス化炉で加熱して一酸化炭素や水素を主体とする合成ガスを生成し、アンモニアや水素等の化学工業原料として利用する手法。

 

・マテリアルリサイクルは、リサイクルしやすい製品の開発が必要である。工場端材などの産業廃棄物のプラスチックは単一素材を集めやすいが、既存の処理ルートが確立しており、簡単には増やせない。

 

・廃プラスチックを燃やして発電する設備がない、またはプラスチックを燃やせない焼却施設でも、改修のタイミングで新たに廃プラスチックを受け入れられるようになる可能性があるのではないか。

 

 

3. 廃プラスチックの品質について

 

・ 受け入れ時の品質基準(※)はリサイクル業者によって決まる。受け入れに当たって、重金属の分析や素材選別を行っている。

※ 受け入れ時の品質基準・・・大きさやにおい、塩素濃度、異物の有無、発熱量などが挙げられ、リサイクル事業者ごとに、処理手法や用途に応じて様々な内容が設定されている。

 

・オフィスごみから出る廃プラスチックは、家庭から出る容器包装プラスチックと同等以下の分別レベルだろう。PETボトルを分ける、容器内を洗う、プラマーク有無での分別などがオフィスで行えるかどうかが重要ではないか。

 

・ 容器包装プラスチックを単一素材にすることは難しく、複合素材であることが多い。複合素材であれば中身が長持ちし、薄くて丈夫であり、柔らかいものも可能である。

 

・ 建設廃棄物は塩ビ管でリサイクルが進んでいるのではないか。建設系資材は熱硬化性プラスチックも多く、マテリアルリサイクルは難しいのではないか。また、現場での排出時の分別作業が難しいだろう。

 

以上