関係者の最新動向

日本プラスチック工業連盟様 ヒアリング概要

2020.12.03

1. 連盟での取り組みについて

 

・ 内容は国が発表しているものと近いが、連盟独自のプラスチック資源循環戦略を策定しており、20195月に公開している。

 

・ 再生材の利用推進、ケミカルリサイクルの促進、バイオプラスチック・生分解性プラスチックの利用推進、PETボトル・発泡スチロール・白色トレーの100%回収・100%有効活用、環境価値の付加(使用側への啓発)などを掲げている。

 

・ エネルギー回収や単純焼却、埋立されている分を、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルに移していくための取り組みを推進している。

 

・プラスチック資源循環戦略を受けて、再生材利用推進のワーキンググループ(心臓産業で回すプラスチックの未来を考える会)を立ち上げている。会員企業から排出者、リサイクラー、樹脂製造メーカー、成形メーカー、使用者が参加している。排出側とリサイクラー、使用側のマッチングと情報共有の場になっている。リサイクラーが中心となっているのが特徴である。

 

 

2. プラスチックリサイクルの状況について

 

・ 2000年以降の再生材の生産量を整理しており、2013年を境に国内利用が増えている。2017年の中国輸入規制を受け、年々増加していた。しかし、2020年の原油価格の暴落とコロナ禍による経済縮小によって、2017年の状況に逆戻りしてしまった。

 

・ 再生材の使用からバージン材の使用に簡単に転換してしまったが、使用者の経営層は再生材への意識があると思われる。ただ、購買部は価格重視なのだろう。積極的に啓発していかなければならない。

 

・ 中国の輸入規制で一番困っているのはヨーロッパであり、国内で使えないようなものを輸出していたようである。

 

 

3. 新規事業などの動きについて

 

・ケミカルリサイクルでは、NEDO事業(※1)で、製油所に廃プラを直接投入する技術開発が始まっている。ESG投資(※2)の面で取り組みを開始したようだ。

(※1)NEDO事業とは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が行っている研究開発事業を指します。エネルギー・地球環境問題の解決と産業技術の競争力強化を目的としています。

(※2)ESG投資とは、企業の財務情報だけでなく、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)も考慮した投資のことを指します。企業を評価する新たな指標として注目されています。

 

・投入できる廃プラの性状は研究段階であり分からないが、巨大なプロセスに少量を投入する形になる。仕組みとしては単純だと思われる。

 

・リサイクルにおいて輸送費が大きなネックになる。

 

・国内の各種リサイクル事業者は、バージン材価格低下により、再生材市場が縮小しているため受け入れに余裕があるところは無いのではないか。

 

・バージン材に依存しない安定した再生材市場が必要と考えている。

 

以上