関係者の最新動向

H社(材料リサイクルを行う事業者)ヒアリング状況

2021.01.12

1. 廃プラスチックの受け入れについて

 

・2017年の中国による輸入規制以降、受け入れ(引き取り)に関する問い合わせが増えてきている。業界では多くの会社が設備投資をしているが、材料リサイクルできたとしても、再生樹脂の出口側(利用側)を確保できるかがキーポイントである。

 

・今はバージン材の価格が下落してしまい、再生樹脂の出荷先を確保できない。

 

・自社で製造した再生製品を排出元の企業に販売する(ループする)事業を行っており、企業の意識向上やCSRへの取り組みもあり、問い合わせが増えている。

 

 

2.受け入れ基準について

 

・ 素材(ポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレンなど)が混合してしまうと、材料リサイクルは難しい。また、多層フィルムも再生樹脂製造時の残渣が多量に生じてしまう。

 

・汚れがあるものは、程度によるが、基本的にはお断りしている。破砕洗浄も可能だが、コストがかかる。

 

・においがあるものは利用先が限定される。色は再生樹脂及び再生製品に引き継がれるため、複数色を組み合わせるなどの工夫をしている。

 

・弁当ガラは食品残渣やにおいの問題が大きいが、洗浄されており、かつ単一素材であれば受け入れられる。

 

・汚れが無いこと、単一素材であること、回収ルートの確保が特に重要となる。

 

 

3.再生樹脂の需要について

 

・出口さえ確保できれば、設備投資を行い、受け入れ量を増加できる。しかし、再生樹脂の価値や需要が低いことが課題である。

 

・食品容器への使用は抵抗があると思うが、シャンプーボトルやゴミ袋など、日用品でも再生樹脂を使える製品はたくさんあるのではないか。

 

・企業の努力義務ではなく、強制力をもってバージン材100%の使用を制限し、再生樹脂の使用を促進するような法令があってもよいのではないか。

 

以上