関係者の最新動向

X社(都内近郊産廃事業者(RPF))ヒアリング状況

2021.03.19

1.廃プラスチックの受け入れについて

 

・混合廃棄物として建設系を中心に受け入れ、破砕・選別した一部をセメント工場向けのRPFに加工している。残りは焼却や埋立処分となる。

 

・排出側で分別してくれるのであればお願いするが、分別は運搬効率が下がるため、なるべくまとめて回収している。

 

・塩ビは除去するが専門のリサイクル業者に回している。排出されるもの全てを受け入れられることを売りとしている。

 

2.RPFの出荷先について

 

・RPFは処理費を支払って受け入れてもらっている。セメントキルンでの燃え残りが発生しないようにRPFはそぼろ状であり、RPFとフラフ燃料の中間の見た目である。

 

・RPFの品質は評判が良く(異物がなく、大きさが50ミリアンダーで均一であること)、出荷先の数及び出荷量が増加した。セメント工場のメンテナンス期間中は出荷停止となるため、遠方の工場とも契約している。

 

・RPFの出荷時の基準は、塩素濃度が1%以下(実際の分析値は0.6%程度)、大きさは50mm以下である。脱塩装置を導入しているセメント工場もあるため塩素濃度はそこまで問題にならないが、金属やがれき類、リチウムイオン電池等の異物混入に特に注意を払っている。

 

・2017年の中国の輸入規制時は遠方のセメント工場までRPFを出荷していた。今でも受入量自体は変わらないが、セメント工場での利用が積極的になり流れるようになった。

 

3.今後の見通しについて

 

・新たに廃プラスチックを受け入れることは問題なく、セメント工場からもRPFを欲しいと言われている。

 

・現状で受け入れている混合廃棄物のうちRPFに加工されるのは2割だが、分別できれば3割、4割と増やせるだろう。

 

・RPFの需要拡大は、原油価格の影響もあり難しいのではないか。フラフ燃料はハンドリングが良いが、買い取りではなく処理費がかかってしまう。

 

・バーゼル条約改正やコロナ禍の影響は受けていない。輸出されるものは高品質のため、取り扱う廃棄物とは異なる。

 

・焼却施設は特に地方では余力が出てきている。一方で、2025年には関東圏に新規施設が56基立ち上がると思われる。

 

以上