イベントレポート

第3回テーマ別環境学習講座【イベントレポート】

資源循環
廃棄物処理
体験・環境学習プログラム

物を長く使うことの大切さや、その方法について講座を実施いたしました。

【実施日時】
令和8年1月21日(土) 14:30~17:00
【場所】
公益財団法人 東京都環境公社

【講義】妖怪ともったいない~付喪神はさすてなぶる?~

國學院大學 文学部 日本文学科 教授

飯倉 義之

1975年、千葉県生。國學院大學文学部教授。専門分野は口承文芸学、現代民俗論。編著に『現代を生きる怪異・妖怪』(河出書房新社)、共編著に『日本怪異妖怪大事典』(東京堂出版)、『47都道府県妖怪伝承百科』(丸善出版)など。

  • まずは、「妖怪(ようかい)」って何だろう?
    「妖怪」は、もともと「怪(あや)しいもの・こと」を表す言葉で、今でいう妖怪だけではなく、泥棒などの怪しい人も「妖怪」と呼ぶことができました。

  • まずは、「妖怪(ようかい)」って何だろう?
    「妖怪」は、もともと「怪(あや)しいもの・こと」を表す言葉で、今でいう妖怪だけではなく、泥棒などの怪しい人も「妖怪」と呼ぶことができました。

  • 見えないものが絵に描かれたり、像になったりし始め、『土蜘蛛草紙(つちぐもぞうし)』(江戸後期、日文研蔵)では、とても面白い物の化け物が登場しました。

  • 『百鬼夜行絵巻(ひゃっきやこうえまき)』ではオリジナルの付喪神(つくもがみ)たちのが描かれました。絵師の想像力や空想力、創作力によって自由に描くことで、怖い百鬼から面白いに変化していきました。

  • その後、江戸時代に入り、「妖怪」の絵が新しい楽しみ方として広がりました。
    「画図百鬼夜行」は今の図鑑(ずかん)の形と同じように作ったことで人気が出て、4編まで作られました。付喪神だけを集めた「百器徒然袋」も作られました。

  • また、古い道具が化けて出る昔話が作られたり、おもちゃ絵や今でいうシールなどにも唐傘などの妖怪が描かれていたり、妖怪は大変なブームになりました。
    でも、「付喪神/器物の怪に会った、見たという話がない」等の理由から、【付喪神はいなかった】とされています。

  • 本当に付喪神はいなかったのかな?
    付喪神はいなかったかもしれないけど、「物を大切にしないと化けて出る」という考え方はあったんじゃないかな?
    大切にするための「例え(たとえ)」として付喪神がうまれたのではないかな。

  • 何かするときに、きちんと計画して、お金をかけないように考えて行動する人のことを「始末(しまつ)のいい人」とよんでいました。

    昔は自分で直して使ったり、直してくれるお店があったりなど、自分で「始末」することができた。
    でも、今は自分で「始末」をすることがとても難しい。

  • 現代のわたしたちはなかなか「始末」をつけられない
    「付喪神」は現代にこそ出てきてしまうかもしれない‼
    ・付喪神を「いなかった」ままにするには…
    「大事に使う」だけではなく、「必要か考える」「選(えら)んで使う」「捨てるときのことを考える」などが大切なのかもしれないね。

【体験】 くるくる服のさすてなぶる

ごみの学校

ごみに関する技術や仕組み、法律など正しい知識・情報を伝えることで、「当たり前」が変化しわくわくする社会をつくることを目指しています。

これまで合計7000名にごみに関するセミナー・ワークショップを実施し、facebookグループ「ごみの学校」3200名超えのコミュニティを運営しています。

▼HP▼

https://gomischool.studio.site

  • 使い終わった服は皆さんはどうしていますか?
    実は、ほとんどの服は66%焼却されています(燃やされる)。
    なぜ服を服のまま使うリユースが進まないかというと…
    ・誰かが着た服を買うことや着ることが苦手
    ・中古を購入するより新品の方が安い などがあります。

※リユース…外見や形を変えずにそのまま繰り返し使うこと(例:服を服のまま使う)
※リサイクル…使い終わったものをもう一度資源に戻して、使うこと(例:ペットボトルを服にする)

  • リサイクル、リユースするためには、服を分けることがとても大切です。
    そこで、実際に色々な服を服の素材や汚れ、見た目を確認して、5つ(国内リユース、国外リユース、ウエス、反毛、焼却)に分類してみました。

※ウエス…機械などについた油を服取るときに使う布のこと
※反毛…いらなくなった服を機械を使って、綿状(ふわふわの綿みたい)にしてから糸にすること

  • フリースは反毛?焼却?など、班の中で意見が分かれる服もたくさんあったよ。
    フリースは反毛を行うとほこりのようになってしまうので基本焼却になるそうです。

    国内リユース品に分類された服はとてもに少ないことにみんな驚いていた!!
    また本当は100種類くらいに分類しないといけないと聞いて、服のリサイクル・リユースがとっても大変で、難しいことも体感しました。

  • 複数の機械や道具を使って、反毛体験も行いました。

    まず、こちらの機械で布の繊維(せんい)をほぐします。

  • 次にこちらの機械で綿状にしました。
    その後、綿を糸にする方法と同じように、糸車で糸を紡いでいって糸に戻してみました。

    綿状にするためにはすごく力が必要で大変だったよ。
    糸を作るときは集中しないといけなくて、とても難しかったんだ!

  • カーテンは窓の大きさにカットする時に、端切れが出てしまいます。
    そのカーテンの端切れで「さすてなぶるバッジ」を最後に作りました。

都民を対象としたテーマ別環境学習講座って何?