
株式会社ダイエー
助成率

- 取材店舗
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グルメシティ高尾店
- 取材店舗への導入機器プロパン(R290)
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平置内蔵型ショーケース18台
- その他助成金利用店舗
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ダイエー小金井店
導入スケジュール
- 2024年4月~5月
- 導入機器の決定
- 2024年6月
- 助成金申請
- 2025年2月
- 助成対象機器の導入
- 2025年6月
- 実績報告・交付請求の実施
2040年全店ノンフロン化の目標に向け、取り組みを推進
地球温暖化への対策は、社会全体で急務とされています。当社では温室効果ガスの削減に向け、省エネや省資源・廃棄物削減とともに、フロンの排出削減に取り組んでいます。
2030年までに、新店舗の30%以上で省エネ型ノンフロン機器を導入するとともに、フロン類算定漏えい量を65%削減(2015年比)の約7,000トンに抑え、2040年までに全店舗で冷凍・冷蔵機器をノンフロン化することを目指しています。

期待される省エネ効果、環境貢献への評価も
本店舗では、省エネ型ノンフロン機器を導入することで、電力消費量の大幅な削減が見込まれます。店舗での電力消費削減量を把握し、省エネ効果を継続的に測定していく予定です。
また、ノンフロン機器への切り替えによるフロンガスの漏洩削減や省エネ化によるCO2の排出削減は、地球温暖化の防止につながります。この観点で、当社として社会的責務を果たすとともに、対外的にも自信を持って発信できる取り組みだと考えています。
当社ウェブサイトでも環境への取り組み事例として発信しており、今後導入を拡大していく中で、さらに反響や評価をいただけるのではないかと感じています。

助成金の活用で、大規模な導入が可能に
ノンフロン機器導入には、費用面の検討が欠かせません。中でも別置型フロン機器から別置型ノンフロン機器へ移行する場合、冷凍機・冷凍冷蔵ショーケース・冷媒配管の更新を伴うため、機器・工事含め大きな費用がかかることから、当社では、ノンフロン機器の導入計画を進めるにあたり、一部店舗にて小さな内蔵型ショーケースを導入することから始めました。
令和6年度からは、東京都の助成金制度の対象に大企業が加えられ、運搬据付費も含めて2分の1※の助成を受けることができるようになりました。これにより、フロン機器とほぼ同等の費用で導入することが可能になったのです。
早速、今回の導入では、フロンを使用していた別置型ショーケースから、ノンフロンの内蔵型ショーケースに切り替えました。18台という規模で内蔵型ショーケースの導入を一気に進めることができたのは、助成金のおかげによるものが大きいと思っています。
中小企業への助成率は3分の2

長期的な計画に基づく見極め、施工会社との連携もカギ
ノンフロン機器の導入・切り替えのタイミングもポイントになります。長期的な計画を策定し、店舗のリニューアルに合わせるなど適切なタイミングで導入することが重要です。
また、施工会社との連携も欠かせません。当社では、店舗の環境・状況に応じた導入機器を施工会社とともに選定した上で、各店舗の設置面積や改装時期なども考慮して、導入店舗・時期を決定しました。
助成金の申請手続きについても、専門的なデータや資料が必要となることから、施工会社の担当者にご協力いただきました。実際の施工では、別置型ショーケースから内蔵型ショーケースへの切り替えに際して、別置型ショーケースを配管から外す必要があったため、フロンが漏えいしないよう適切に作業をしていただきました。

助成金を活かして、環境にも自社にも価値ある一歩を
ノンフロン機器の導入を検討されている事業者へのアドバイス等
省エネ型ノンフロン機器の導入は、環境への貢献はもちろんのこと、省エネによるコスト削減や自社の価値向上にもつながります。
費用面での課題がある中、助成金は大きな助力となるので、これを活用して導入を検討することをおすすめします。
機器や店舗の選定、助成金申請の書類準備(権利関係など)に時間がかかるケースもあるため、余裕を持ったスケジュールと綿密な計画のもとで進めると良いと思います。
(取材日:2025年9月3日 公開日:2025年9月30日)


お話を聞かせてくださった方

- 株式会社ダイエー
- 関東支社 管理本部 総務・お客さまサービス部
高野 篤 様