取組紹介
2022.09.30

#これサー!Vol.3【インタビュー】アサヒユウアス株式会社 森のタンブラーやクラフトビールで地域活性化と資源循環の輪を広げる

森のタンブラーやクラフトビールで地域活性化と資源循環の輪を広げるアサヒユウアス株式会社へ取材をしました!

アサヒグループジャパン株式会社のサステナビリティ事業を担うアサヒユウアス株式会社では、バイオマス素材を活用したエコカップ「森のタンブラー」や廃棄される食材を活用したクラフトビールの開発、販売を通じて、地域活性化と資源循環に取り組んでいます。これらの事業はどのようにして生まれ、どのような未来を見据えているのか、同社たのしさユニット大野理美さんにお話を伺いました。

―「森のタンブラー」はどのような経緯で生まれたのですか

       【タンブラー各種】

イベント等で使用されて、とても便利な使い捨てプラスチックカップや紙コップですが、飲み終わった瞬間にゴミになってしまいます。これを何とかしたいという思いから3年前に開発が始まりました。とある技術交流会で、弊社の開発者がパナソニックさんの技術者と出会い、プラスチックに植物性素材を混ぜる同社の技術を活用し、共同開発しました。

—「森のタンブラー」はどのような特徴を持ったリユースカップですか

「森のタンブラー ノーマル」は植物由来のセルロースを55%含有していて、木目調の素材感と軽さが特徴です。タンブラー内側の植物由来の凹凸によって、ビールの泡立ちも良くなり、おいしく楽しんで頂けます。


他にも地域で捨てられていた間伐材や余った食材を使ったタンブラーを発売しています。

「森のタンブラー HINOKI」は国産ヒノキの間伐材を使ったタイプで、優しい色目とヒノキの無垢材のような香りが特徴です。

「森のタンブラーMUGI」はグループ会社であるアサヒビールモルト株式会社の麦芽製造工程で発生するロス素材を主原料としています。

弊社の近くの地域では、東京都台東区蔵前のコーヒー店でテスト焙煎等に使われて販売できないコーヒー豆があり、それをアップサイクルさせてもらったタンブラーもあります。

—「森のタンブラー」の開発に際してどのようなことが大変でしたか。

【試作を重ね完成に至った。一番右が1回目の試作品 一番左が完成品】

パナソニックさんが、食器を開発するのは初めてでしたが、アサヒが持つ食の知見と、両社開発者の想いで開発を進めることが出来ました。試作の過程では、いかにプラスチックから離れて自然な素材感を出せるかということに挑戦致しました。

—取り扱っていただいているお客様の反響はいかがですか。


飲食店さんからは、「お店が環境に配慮している」ということが分かりやすくお客様に伝わりやすいと言って頂けています。ビールの泡立ちも良くなり、食器洗い洗浄機にもかけられることも評価頂けています。 東急REIホテルさんでは、各フロアにウォーターサーバーを設置して、客室にあるペットボトルを廃止し、タンブラーを導入頂いております。利用されたお客様からもタンブラーをご購入頂くことがあるそうで、ホテルの姿勢に共感されたのかと思うと、とても嬉しく思います。 最近はSDGsに取り組むのは自然なことだと捉えている方がとても多いと感じています。 そこに弊社のパーパスである「たのしさ」や「おいしさ」を巡らしていくこと、また「地域共創」の姿勢といったことに共感を頂き、森のタンブラーをお取り扱い頂くことが多くなってきています。これはとても嬉しいことだなと思っています。

—最近は地域や企業、大学とのコラボレーションも増えているようですね

埼玉県狭山市では、狭山茶を製造している農家と連携して、お茶の製品化の過程で廃棄されてきたケバ茶を配合したクラフトビール「狭山GREEN」と、お茶の細粉などを活用したタンブラーを開発しました。狭山市がお茶の名産地であることを、より多くの方に知ってもらって、少しでも地域のためになれば嬉しく思います。

また、千葉県山武市ではコロナ禍による観光客減少の影響で余ってしまった観光農園のいちごを使ったクラフトビール「さんむRED」と、山武杉のおが屑を活用したタンブラーを作りました。「さんむRED」は、地域課題をテーマにしたクラフトビール開発のワークショップに千葉大学の学生が参加してくれたことがきっかけで生まれました。


サステナブルアパレルブランド「ECOALF(エコアルフ)」さんとは「UPCYCLE B」というブランド名で一緒にイベントを開催したり、お互いの商品を取り扱う等、共創しています。業種が異なっても進んでいる方向性が一緒であれば、一緒に活動した時の波及効果は大きいと感じています。


【森のタンブラー SANBUSUGI】 

—今後はどのようなことにチャレンジしようとしていますか

7月に「すみだリバーウォーク」で東武鉄道さんと一緒にビールが飲めるイベントを開催しました。川の上のビアガーデンはSDGsの共創だからこそ実現できたと思っています。数時間で250杯程度皆様に楽しんで頂きましたが、森のタンブラーで提供したので、プラカップゴミゼロを実現できました。使い捨てプラ容器をなくしていくために、こういった取り組みを少しずつ広げていき、皆さんが使い捨てをやめていくきっかけになれば嬉しいです。

●#これサー!とは

東京サーキュラーエコノミー推進センター | 「#これサー! Vol. 0  サーキュラーエコノミーに取組む企業様・団体様の取組みをインタビュー「#これサー!」を発信します!」 (tokyokankyo.jp)