東京都環境科学研究所

分析精度管理

分析精度管理では、東京都が民間会社に委託している環境中の水質試料の分析業務について、同一試料の分析(クロスチェック)等により適正な報告が行われているかを検証しています。また、都職員の分析に関する知識の向上を目的とした研修等も実施しています。

技術支援

1.分析精度管理 

 東京都環境局は、水質汚濁防止法に基づく水質監視業務や水質規制業務に関わる分析等を民間会社に委託しており、得られた結果をもとに環境行政に係る施策や事業者への行政指導の根拠としています。これら環境行政のための測定業務は計量証明事業者により、通常は適正に行われていますが、対象試料によっては不適切な手法で分析が行われたり、記載ミス等により誤った報告がなされたりするケースがあります。

 行政が適正な規制、指導を行い、また都の水質汚濁状況を正確に把握するために、同一試料の分析(クロスチェック)や民間会社への立ち入り等を通して適正な報告が行われているか検証しています。また、この際に分析項目によっては複数の手法による分析を実施することで、より信頼性を高めています。

複数の測定方法による検証例


2.都職員への技術支援

【測定・分析研修(水コース)】

 都職員を対象とした水質測定に関する研修です。環境試料の採水、測定及びデータ解析実習等を実施することで、参加者に分析及び得られた結果の解析・評価等に関する専門的な知識・経験を付与することを目的としています。

水試料サンプリング
機器分析(亜硝酸性窒素)