東京都環境科学研究所

評価結果 H24-2-3

平成24年度第2回外部研究評価委員会 新規研究の事前評価結果

研究テーマ
新たな緑の指標調査
研究期間 25年度~27年度
研究目的 現在、環境局が都内の緑量を把握するために5年ごとに「緑の指標調査」を実施しているが、緑の質に関する施策効果の検証ができない状況にある。そこで、「緑施策の新展開」等都が今後行っていく緑の質にも配慮した施策に活用するために、効果検証が可能な緑の評価指標に関する開発をめざす。
研究内容
  • (1)既存の緑指標に関する課題の検討
  • (2)既存の緑指標の課題解析と新たな緑指標の開発
事前評価 A1名、B4名
評価コメント及び対応
  • 都民目線で「そうか?」と思っていただくことが大切。
  • 都民へのわかりやすさを特に意識した成果が得られるよう、研究を進めていきます。
  • 「緑の指標」は環境保全のための指標として重要な意味を持っており、研究の着眼点として適切であるといえる。
  • 緑の量だけでなく質にも注目して指標化しようとすることに主眼がおかれており、いかに定量化するかという困難な点が予想されるが、新たな取り組みとして評価できる。
  • 現時点では目標設定が必ずしも明確でないのでB評価としたが、新たな取り組みとしての価値は大きく、A評価に限りなく近いB評価であることを付言したい。
  • 純粋な新規課題であることから、調査研究計画の重要性が高い。外部の研究者の助言を求めるなど、既存の知見を十分に活かした計画が立案され、さらに進行過程においても柔軟な見直しを図るような対応が求められる。
  • 外部研究者からの助言や既存の知見等を十分に活用するとともに、研究途中での見直しを柔軟に行いながら研究を進めたいと思います。
  • 意義のある課題と考えられる。緑の「質」の評価できる指標を開発するという野心的ともいえる課題で、丁寧な検討を重ねてよい成果につながることを期待する。
  • 新規課題として取り組むべき事柄が多く、研究がスタートしてから取り組むというより、立案段階でもう少し内容を検討、整理したほうがよいように思われた。新規課題②と同様に、求める立場に応じて複数の異なった評価の仕方が考えられ、いずれを重視するかで評価の仕方、指標の選び方も異なってくる。現状ではそのあたりが散漫になりそうな懸念があって、もう少し具体的な目標をたてて(たとえば都市の公園の立地や、都心の大規模開発における緑地の置き方などについて、条例を作るための基礎的な考え方整理)、そのための研究推進という形に絞った方がよいようにも思われた。
  • 取り組むべき項目が多岐にわたることから、対象の的を絞り、目標の具体化を図ることによって、より効率的かつ効果的な研究の推進を図っていきます。
  • 目標は適切であり、緑の質も考慮した指標は重要と考えられる。
  • 「緑の質」は幅の広い概念であるので、初年度の新たな緑指標の開発において、いくつかの焦点を絞った定義を行うことが必要であろう。
  • 「緑指標」については、さまざまな分野の専門家からの意見を聞くことも重要である。
  • 外部研究者からの助言や既存の知見等を十分に活用しながら研究を進めていきます。
  • 今後、都内におけるヒートアイランドの解消、生態系の維持、うるおい、やすらぎなどのアメニティーなども盛り込まれており、有意義な研究となると思われる。
  • 壁面緑化など地域レベルで行われている様々な試み(事例)を多く抽出し広く紹介(PR)していくことにより、都民のなかで横展開が図れるようにしていただきたい。
  • 地域の緑化事例をすべて取り上げることは難しいが、都民にわかりやすい、より具体的な成果となるよう、できるだけ身近な事例を抽出するよう努めます。