東京都環境科学研究所

評価結果 H27-1-1

平成27年度第1回外部研究評価委員会 終了研究の事後評価結果

研究テーマ
自動車の環境対策の評価に関する研究
研究期間 平成24年度~平成26年度
研究目的
  • (1)自動車排出ガス規制等の効果検証
  • ①規制物質の排出低減効果の検証、排出係数算定の資料
  • ②N2O等の未規制物質の排出実態の把握
  • ③排出ガス低減技術の評価
  • ④無効化機能調査
  • (2)次世代自動車等低公害車
    ハイブリッド車等の最新技術を用いた次世代車両の特性及び環境性能の把握
研究内容
  • (1)自動車排出ガス規制等の効果検証
  • (2)次世代自動車等低公害車の排出ガスの実態把握
事後評価 A2名、B3名
評価コメント及び対応
(同様の評価及び対応は、まとめて記載)
  • ディフィートディバイスを装着した車両が存在すること、温暖化効果ガスであるN2Oの排出量がCO2排出量の2割に相当する車両が存在すること、排気触媒システムとして尿素SCRを搭載したバスにてNOxの排出量が八都県市低公害車指定数値を上回る車両が存在すること、等々の発見を行い、自動車に係る環境保全の推進及び東京都並びに国の環境行政にも貢献してきた。
  • 当該研究所の貢献は特筆に値するもので、今後も継続して取り組んでいただきたい。
  • シャーシーダイナモを用いたドランジェント・モード計測により排ガス特性のモニターに留まること無く、車載型排ガス計測装置を導入されて、リアル・ワールド・エミッション特性をモニターする取り組みを期待する。
  • 長年にわたり継続して研究を続けてきたことは評価する。
  • 私自身は基本的にこの種の研究は企業が行うべきものと考えている。
  • 資金援助の共同研究でも可である。
  • 今後はこれまでの研究成果をメーカーに知らせ、より環境対策に資する車の開発につなげてほしい。
  • 評価者の理解不足からのコメントになる可能性もあるが、試験に供した車種がどのような条件の場合に、規制値をクリアできなかったのか、きちんと評価すること、及び今後の自動車の環境対策の提言がほしい。
  • 調査車両の評価について、より分かりやすい報告形式にするよう努めます。
  • 確度,精度の高い実験データが得られている。
  • NOx排出量が高い車両について実験結果をメーカーに報告して改善を促している。
  • 軽自動車の低燃費は,自動車の製造から廃棄までを考えると特に都内においては,省エネ,省資源の観点からさらに推奨できるのではないか?
  • 排出ガス低減,低燃費,省資源などを総合的に勘案したときにDPF(?)のNOx後処理装置は要るのか?ディーゼル排ガス処理装置として合理的なシステムなのか疑問が残ります。現時点で総合的にはどう判断できるのかを提示していただきたい。
  • 検討結果から何が言えるのかが明瞭でない気がします。最終年度でもあるので,もう少し総括的な提言も盛り込んでいただきたい。
  • 厳しい排出ガス規制に適合するためには、DPFやNOx後処理装置を設置することが不可欠です。ただし、DPFに堆積したPMの除去に燃料を使用することや、尿素SCR搭載車からN2Oの排出が確認される場合がある等、課題も残っています。今後も調査を行い、実態解明に努めていきたいと思います。
  • 大型貨物車のハイブリッド機能が改善されたことを確認できた点は評価される。
  • 排出ガス規制等の効果検証に用いた調査車の台数が統計学的に有意かどうかという点で若干疑問が残る。
  • 研究成果は、学会発表や年報論文だけでなく、査読付きの国内外ジャーナルに積極的に投稿してほしい。
  • 平成21年規制の大型車調査車両は、26年度の調査台数も合わせ31台の調査を行いました。調査結果は、排出係数算出資料として東京都へ報告しています。
  • 大都市の大気環境は自動車排ガスに直結しており、近年の大気の改善は排ガス改善のたまものと言えます。排ガス規制と近年のエコカー推奨により低排出技術は進化・定着していくことでしょうが、使用過程車の実態などは調べてみないとわからない面が多々あると思います。化石燃料自動車が主体である限り、都民の立場からの監視をお願いします。
  • 調査対象の年式とか、エンジン形式とか、走行モードとかに応じて各種汚染物質の排出量が棒グラフになっている報告形式は、報告書としては当たり前だとは思いますが、一般向けの成果紹介では、例えば①近年の自動車は何が変わってきているか、②環境への影響の面ではどうなのか、③それで環境はどれくらい良くなってきているか、④それでも問題点を挙げるとすれば、というようなストーリーで、わかりやすい成果の展示が必要でしょう。 これまでもやられているかも知れませんが、棒グラフの羅列ではない一般向け成果紹介のメニューを望みます。
  • 一般向け成果紹介としては、公開研究発表会などがありますが、今後はご指摘の点を踏まえて工夫したいと思います。