東京都環境科学研究所

再資源化の見える化に資する研究(2026-2028年度)

令和8年度外部研究評価委員会 新規研究の事前評価

研究テーマ
再資源化の見える化に資する研究【新規】
研究期間 令和8~10年度
研究目的 資源の再資源化は、資源循環高度化法と同様に流通、利用状況を把握し、その状況を「見える化」することにより、積極的な再資源化の推進が期待できる。そこで「見える化」の試算を行い、得られた試算結果を基に「再資源化に向けた行動」に関する意識調査を実施し、再資源化の率先行動のための情報について検討する。
研究内容
  • (1)使用済自動車から排出される資源の輸送効率、経済性及び再利用の方策の検討
  • (2)再資源化による資源、温室効果ガスの削減量試算及び意識調査に向けた準備
事前評価 A:優れている    2
B:普通       4
C:やや劣っている  
D:劣っている    
評価コメント及び対応
  • 自動車のリサイクルはともかく、「再資源化に向けた行動」に関する意識調査に重点を置いた方が良いのではないかと思いました。都民が何を基準に再資源化に関心や興味を持つのかが明らかになればよいと思います。無関心というのが大きな障壁のように思います。
  • 廃自動車のうちガラスに着目して、消費者への再生ガラス製品の選好を検証するものである。可視化には認証マークや表示が有効であるとされているが、都内において、自動車由来のガラス製品の商品はない。本研究は、消費者マーケティングとして評価グリッド法を用いているが、自動車ガラスに関するものではない。また、表示についての検証はなされていない。今後の研究に期待する。小笠原のはぷーちゃガラスや、網走のエコピリカのような付加価値のついた再生ガラス製品の実現を目指してほしい。
  • 立場による資源循環の整理は効果的である。再資源化に向けた行動の意識調査における中位概念「気持ち」「よい感じ」は興味深い。
  • 【質問】みえるラベルは当初の有効性をどの程度の期間保てるのでしょうか。
  • 【回答】環境負荷低減の算定対象とする栽培期間は最大1年間とされています。
  • 評価グリッド法の意識調査を、将来予測に活用できるような異なる社会集団で実施することが望ましい。
  • 【質問】意識調査と実際の率先行動の間にはギャップがあると思います。どのような方に対して調査をされるのか、専門家の意見も踏まえて検討されるといいと思います。また、再資源化による温室効果ガス削減について対象とする製品は検討されているのでしょうか。製品によって効果の大きいものや小さいものなど様々ありますし、また、消費者が認識しやすいものとそうでないものなど様々なものがあります。今回の研究からどこまで一般化することを目指すのか、それとも具体的な事例研究にとどめるのか、こちらも早い段階で検討されるとよいと思います。
  • 【回答】意識調査の対象者は、自動車購買する方や自動車の利用者(単なるサービスとして提供を受ける方)等、いくつかのカテゴリー区分を設定し、カテゴリー区分間の違いを踏まえて実施いたします。具体的な再資源化製品としては、自動車部品やガラス製品になります。自動車は販売価格が相当高いために一般化は難しいですが、評価グリッド法だけでなく価格等の価値に関する調査手法などを検討していきたいと考えています。
  • 意識調査を専門とする研究者がいますので、そうした方から適宜助言を頂いて進めると調査内容が明確になると思います。CO₂排出量推計や再利用の可能性は意識調査にどこまで反映させるのでしょうか。研究課題の中での位置づけを明確にされた方がいいのではないかと思います。
  • 資源循環の促進に向けて流通・利用状況の見える化を行うことは有効だと思いますが、その対象が自動車のガラスに特化されている点の適切性に少し疑問を感じました。敢えて難しい対象を選択しているような気もしました。
  • 目的と調査手法・対象に関して、再度検討されても良いと思いました。
  • 随時結果について都民に公表することにより、再資源化の普及啓発につながると期待いたします。
  • 来年度以降は、再資源化を目指している自動車リサイクルについての都民への見える化を検討されると良いかと考えます。