東京都環境科学研究所

微小粒子状物質の濃度低減等に関する研究(2026-2028年度)

令和8年度外部研究評価委員会 新規研究の事前評価

研究テーマ
微小粒子状物質の濃度低減等に関する研究【新規】
研究期間 令和8~10年度
研究目的 PM2.5の高濃度化をもたらす要因について、ガス状前駆物質・粒子数濃度・気象条件を含めて二次生成粒子の生成・消失条件を把握し、濃度低減対策の可能性を検討する。また、WHOのガイドラインで健康影響が指摘されている超微小粒子(UFP)の環境実態を定点観測と移動観測を実施し把握する。
研究内容
  • (1)PM2.5濃度上昇要因に関する研究
      ①連続モニタリングに基づくPM2.5濃度上昇事例の把握 ②アンモニアの広域濃度分布の把握と発生源寄与推定 ③超微小粒子(UFP)の実態把握
  • (2)常時監視測定結果の解析等
      ①質量濃度及び成分組成のデータ解析 ②関東PM・Ox合同調査における広域的検討
事前評価 A:優れている    3
B:普通       3
C:やや劣っている  
D:劣っている    
評価コメント及び対応
  • 観測を是非継続してください。NH₃の発生源について移流も含めて解析してください。
  • これまでも、ナノ粒子がPM2.5の核物質となることを示唆する研究は多い。また、夏季に化学反応が促進される光化学スモッグも従来から言われている。その意味でオリジナリティに課題がある。都内において、これらの物質を出さないようにする施策を検討されたい。
  • 外部資金を取得しており、社会的評価が高い。
  • 常時観測測定結果を広域連携でとりまとめることに意義がある。
  • アンモニアの道路沿道の値が高いことは、周囲の自然性が高い場所でも同様のことが起きている可能性が高いので、気になる点である。
  • 測定停止期間の影響はどの程度のものか気になります。測定停止まで時間がありますので、影響が最小限となるような工夫をお願いします。
  • 限られた時間の中でご説明頂くのは難しいと思いますが、都環研における大気環境の観測の経緯や歴史について、一度ご説明頂けると今回のご提案がどのような位置づけで行われているのかが明確になって、外部評価委員にとっても有益と思いますし、都民や都政においても重要と思います。
  • PM2.5の濃度上昇要因について、多様な手法・アプローチからの解明が計画されており、成果を期待しています。
  • アンモニアの発生源について興味があります。様々な要因について検討してほしい。
  • PM2.5化学成分及びガス状前駆物質の濃度上昇要因、アンモニアの発生源寄与率の解明及び超微小粒子状物質の環境実態の把握についての計画は、PM2.5対策を検討するために大変重要であると考えます。
  • 来年度以降も引き続き調査を継続し、また、可能であれば数日分まとめたものでも超微小粒子状物質の成分とPM2.5の成分を比較検討し、高濃度要因の解明につなげていただきたいと考えます。